秩父屋台囃子保存会は、秩父神社の例大祭である「秩父夜祭(ちちぶよまつり)」及び夏祭りである「秩父川瀬祭(かわせまつり)」の笠鉾・屋台町会などで組織された唯一の団体であり、平成4年の設立以来、秩父屋台囃子の継承と公開に関する取り組みを行っています。
当会の母体は秩父夜祭の保存団体である「秩父祭保存委員会」(※)です。全国33件の国指定重要無形民俗文化財で構成されたユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の1つである「秩父祭の屋台行事と神楽」。その重要な一翼を構成する「秩父屋台囃子」の歴史的伝統を、損なう事なく次世代へ伝承するため、その保存・維持・公開を行うことを目的としています。
※当会規約により、必要に応じて秩父夜祭の各町会のみで称する場合、「秩父祭屋台囃子保存会」の名称を採用しています。
令和7年5月25日、秩父ミューズパークを主会場に開催される、「第75回全国植樹祭」へ、秩父屋台囃子保存会が出演し、全国の皆様へ秩父屋台囃子を披露いたしました。当日の様子は、主催者である埼玉県の大会公式YouTubeチャンネルでアーカイブ動画をご覧いただけます。詳しくは下記WEBサイトをご覧ください。
また、植樹祭当日、秩父市内中心部において、全国植樹祭秩父市記念事業「秩父祭・川瀬祭 笠鉾・屋台特別公開」(秩父市主催)が行われました。秩父神社例大祭である秩父夜祭(ユネスコ無形文化遺産等 登録名称:「秩父祭の屋台行事と神楽」)の笠鉾・屋台と、秩父神社夏祭である秩父川瀬祭の笠鉾・屋台がほぼ揃って同日に飾り置きされ、それに伴う曳行をされたのは史上初めてとなります。夏祭、そして冬の夜祭(地元は端的に「冬祭」と呼びます)の山車それぞれがすれ違い、曳き別れる場面は過去にはなく、多くの感動を生みました。
さらに夜祭の笠鉾・屋台については、秩父神社において天覧の栄に浴することができました。秩父神社薗田宮司のご案内、そして秩父祭保存委員会会長によるご説明に陛下は熱心に耳を傾けられました。
※画像提供:秩父市広報広聴課
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